オリックス


若き日のイチローが
打撃フォームに悩んでいた頃
仰木監督がオリックスに来た
するとなぜかパンチ佐藤が
「仰木監督、殺してください」と言った
次の年、オリックスは優勝した
みんな笑顔で優勝した

はじめてのひと


モノレールにふらふら揺られ
家族が寝てるアパートに
今日もただいまする
今日もあの人店に来なかったな
まいっか寝よっと

モノレールにふらふら揺られ
たどりついた教室も
これはこれでワタシの世界
キラリ光る窓、人影に一瞬ぐぬぬとなった
こんなとこにいるはずもないのに
意識過剰じゃないの

太ももがかわいいねなんて
ありえない口説き方
それでカッコつけてるつもりならいいから
そろそろ来いよ店に
カネないのかよ

いつの間にか看板娘。でも
ふらふら揺られてたらどーでもよくなった
気づいたら
ワタシはワタシじゃなくなってた
いったい誰のせいですかね
太ももフェチのおっさん様

生まれてこなければよかった


こんなにみじめな
私なんか
生まれてこなければよかった

私なんか
産まなければよかったと
思ってるでしょと
母に言ったら
母はめずらしくきっぱりと
  ぜんぜん思ってないよ
とだけ言った

私は一瞬言葉を失い
ただぼんやりと
何の生きがいもないままだけど
今は
もうちょっと生きてみようと思っている

グラビアアイドルの握手会


それは
ファンのおっさんだけにわかる、
意味のない休日

そんなに変わったことでしょうか
ふつうの女の子が
ある日、水着写真になっただけで
ふつうのおっさんの
休日が横にそれただけの話が

それは
アイドル本人だけが知っている、
大切なステップアップ

ふしぎな世界


十八歳のアイドルの方が
突然の病で命を落とされ、
世間一般から「ババア」と呼ばれる方々が
今日も元気に生き生きと
仲良く暮らしておられる姿を拝見すると、
自分の住んでいるこの世界が
実はふしぎな世界だったことに気づき、
軽い衝撃を覚えた。

女について


「はずかしい」と女は言う
でも女は
はずかしい気分になりたいと
いつも願っている

「男がかわいい」と女は言う
でも女は
一番かわいいのは自分だと
いつも言ってもらいたがっている

見てないふりをして
女は見ている
そして男が去った後なぜか
「あの人カッコいい」と
別の女に言ってしまう

女は時々涙を流す
でも女は
一年中泣ける用意ができている

そんなことくらい
女のあなたなら知ってるでしょう