すりおろしリンゴ


おたふく風邪をひいた僕に
幼稚園を休んでお医者さんに行って
家で寝ていなさいと言った母は
僕に○○レンジャーのテレビ絵本を
買って来てくれた

○○レンジャー大好きだったから
夢中になって読んでいたら
また母が部屋に来て
今度はすりおろしリンゴを
作って来てくれた

脇目も振らずに食べた、
すりおろしリンゴ
あんまり冷えてなかった
僕がおなかを壊すといけないから
冷やしていないリンゴを擦ったのだろう

世間では
幼児虐待、幼児殺害のニュースを
耳にしない日はない
僕のように大切に育てられた幼児は
いつの間に少数派になってしまったのか
posted by 仮名吹(かなぶき) at 04:14Comment(0)自作の詩

見守ってるから


日課の朝の散歩
道の向うにみんながいる気がした
そこに私が近づくと
朝の風がサーッと私をただ包んだだけで

風だけでしょうか
誰かが守ってくれたとしか思えないほど
危ないところを免れたことがあった
その時、何かに感謝せずにいられなかった

きっと誰かに守られて
今こうして生かされているということ

朝の風に包まれたあと
私は一人また歩き出す
posted by 仮名吹(かなぶき) at 00:21Comment(0)自作の詩

どうせいつもの逃避行


日曜日、部屋にいても何もすることがない
友だちなんか一人もいない
こんなに暇なら仕事してるほうがましだ

月曜日、その仕事に追いまくられ
まるで業務用ロボットになったみたいだ
こんなに辛いことはない、部屋で休みたい

火曜日、結局判ったことといえば
貧しいこころを抱えて離さぬ自分人形が
毎週、右往左往しているということだけで…

  逃げ場なんてどこにもないんだぞ
という声が後ろから聞こえて
驚いて振り返ったら
老犬が一匹、
近所の家のガレージに寝そべっていた
posted by 仮名吹(かなぶき) at 17:41Comment(0)自作の詩