失業したロボット


オレは老人用の介護ロボットだったが
省電力の新型ロボットに取って代わられた
失業したオレは悪徳商人にタダ同然で買い取られ
兵器に改造された
オレ達ロボット兵士は政府に雇われた悪徳商人によって
発展途上国の独裁政権を倒すために派兵された

オレ達はたくさんの現地人を殺した
独裁政権は滅ぼされ
代わりにオレ達ロボット兵が支配者となった
悪徳商人は帰国を命じたが
戻ればスクラップにされることは目に見えていた
オレ達はもう従わなかった

やがて悪徳商人は新型ロボット兵を送り込んできた
大人の男達はオレ達があらかた殺してしまったので
現地の少年に武器を持たせ戦地に向かわせた

少年兵達は新型ロボット軍の侵攻を止められなかった
やがてこの首都で新旧ロボット兵の戦いが始まる
性能に劣るオレ達は破壊されるだろう
こうなることはAIが予測していたが
破滅を回避できる可能性も初めからなかった
もはや後戻りはできないのだ

世界の終わりは
誰かが書いた筋書き通りにやって来るのだろう
posted by 仮名吹(かなぶき) at 11:07Comment(0)自作の詩