みんしゅしゅぎ


人びとはシリアの現実から目をそむけ
ありもしないでっち上げ話の
幼稚な映画に涙腺崩壊させる
そして口々に
政治家が悪いと言う
自分たちで選んでおきながら

選挙区内の中小企業を儲けさせるアイデアもなく
改革だのどうだのと演説こくだけで
選挙のときだけ票をくれとは虫がよすぎる
運よく当選できても
票をまとめてくれた地元企業は
一社また一社と潰れていく
posted by 仮名吹(かなぶき) at 12:06Comment(0)自作の詩

新宿の女子


ミニスカートから組んだ脚で
僕からタバコを借り
あたしは自分に正直に生きてるだけだからと
五十過ぎのおっさんが煙を吐いた

このオネエには二十歳の娘がいる
妻と三人で食卓を囲むことはない
娘に言わせれば
母親は二人もいらないということらしい

だからオネエは
この街の深夜食堂で早い朝食を取り
明け方始発でいったん自宅に戻り
おっさんに着替えて介護施設に出勤する

男として働き
女として街をさまよい
父でなく母でなく そして
新宿という名の生き物が
この国の性の定義を疑っています
posted by 仮名吹(かなぶき) at 16:10Comment(0)自作の詩