母子家庭のこの夜


ガラス越しの子どもたちの
瞳の輝きで飾られたケーキが
この日だけは
飛ぶように売れていく

商店街に鳴りやまぬ山下達郎の
定番ソングのなかを
鉛色の顔をした母親たちが
箱を抱えて駆け抜けていく

そんな母と子たちを
本物のサンタさんは今年の夜も
屋根の上で白い息を吐きながら
ただ黙って見つめている

そしてみんな限りなく
何かを祝っている

この記事へのコメント

  • 大槻

    ほっこりする作品ですね!
    これからの季節にピッタリです。
    2018年11月07日 00:29
  • 仮名吹(かなぶき)

    >大槻さん

    この詩は今年の2月頃に書いたものです。そうですクリスマスを過ぎていたんです。なのでもう一度気の早い商店街がクリスマスセールを始める時季が来るまでブログに掲載するのを待ってました。いや~長かった(笑)
    2018年11月07日 03:34