吾輩


引っ越したら隣家には
猫がいた
百匹いた

この環境に苦しめられ
近所の人たちはみな
地区から去っていった

俺の勝ちだ!と
隣家から男の声が聞こえた
でも最後まで姿は見えず
数日後、警察が
屋敷の主の遺体を発見した



隣に引っ越して来たのは
若い独身の
二人の男たちだった

一人は体の大きなオレを
吾輩と名付けた
もう一人は
来て三日で姿を消した

俺の勝ちだ!と
隣家から男の声が聞こえた
犯罪の臭いがした
数日後、警察が
もう一人の遺体を発見した



吾輩も死ぬのだろう
百匹もいては
殺処分は免れない
こうなることは
前からわかっていたことだ

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