でんぐりがえり


アパート窓の鈍い光に手を引かれて
早朝電車のごろごろ走る音が
起きろ起きろと言いに来た

ちょっと背中が痛い
ベッドの上で
でんぐりがえり
してみたけれど
もうこの部屋のどこにも
きみはいないんだね

窓の鈍い光に励まされても
でんぐりがえりだけの朝です


※電子書籍の詩集「精神病院を退院したら詩が書けた―仮名吹(かなぶき)詩集―」(アマゾンkindleストア/新涼文庫)収録作

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