蒸しパン作ってあげようか


何かのことで父と衝突して
母にも味方されなくて家を出たことも
懐かしく思えるこの年齢

最初に転がり込んだ先の友だちに誘われて
行った合コンのあと
酔いのせいか、起きたら彼の部屋にいた

毎日彼が買ってくるコンビニ弁当を食べ
テレビばかりを見て過ごした
部屋の掃除だけは私の仕事だった

誰から聞いたか、
一度だけ母がここを訪ねてきた
名前もつけられない感情が爆発して
玄関ドアを閉じた

その母親というものに
今なれた驚きと幸せ
この子も女だから大きくなったら
ここを飛び出して行くんだろうけど

私は後悔しない
生きてゆくか、
それとも彼と死ぬかを問い、
それでも確かに今ここにいるのだから

子育て家事全般が私の仕事になった
目が回るけど
求められている証拠だから
そして
いつかこの子を抱いて
父と母に謝れたらいいと思う

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